本作品は嘘の環境音を発生させる装置である。筐体に指向性スピーカーを埋め込み、トリガーを引くと蚊が飛んでいる音や、携帯電話の通知音など様々な環境音を発することができ、知らずに銃口を向けられた鑑賞者は嘘の環境音から錯覚を起こす。
人には無意識に聴覚だけで認識している現象が数多くあり、その認識は今まで生きてきた経験から備わった反射である。本作品は鑑賞者の聴覚に向けて嘘の情報を打ち込むことで反射を呼び起こし、1つの感覚だけで認識する情報の曖昧さを問いかけている。

Art Direction: Masanori Miyamoto
Development: Tadashi Koiwahara

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